*パーソナルトレーナー朝山のブログ*

大阪市北区(天六・中崎町・梅田)のパーソナルトレーニングジム『Suitable』

柔軟性について<カラダが硬い人、柔らかい人>

大阪市北区天六中崎町)のパーソナルトレーニングジム『Suitable(スータブル)』の朝山です☆

自分は体が硬いor柔らかい議論は皆さんも一度はあるのでは?あるいは、自分は体が硬いと自覚はしてるけどストレッチは痛いから嫌いだし…なんて思ったことがある方もいるはず。

そこで今日は柔軟性について改めて考えてみたいと思います。

なぜ「体が硬い」はダメだと言われているの?

もっともベーシックな柔軟性をチェックする指標として有名なものが「前屈」ではないでしょうか。
小中学校の体力テストなどにも用いられており、立って前屈をして、指先が床につくかつかないかでカラダの柔軟性をみるものです。

前屈チェック



他にも、柔軟性のチェックで有名なものとしては、

  • 背中で対角線上に手を繋げるか。
  • 開脚どこまで開くか。

などなど、皆さんも挑戦したことがあるものも多いのでは??


では、「体が硬い」状態ではなぜダメなのでしょうか。

多くのデメリットが考えられますが、今回はその中でも個人的に重要だと考える2点を…。

  1. 体が硬く、関節が適正な範囲で動かないと代償動作によりケガのリスクが高まる。
  2. 結合組織同士の癒着により、血液などの循環不全が起きる。

の2点がもっとも大事なのでは?と捉えています。

そんな柔軟性ですが、トレーナーや運動に関わる人たちの間では、「関節可動域」と呼ばれています。

関節可動域(Range Of Motion=ROM)は、名前の通り、関節が可動する範囲のことです。
前屈や開脚も動いているのは全て関節であり、全ての関節には関節可動域が存在します。

筋肉は関節に付着しているので、可動域に制限をかけている筋肉をしっかり伸ばしてあげましょう。というのが皆さんの行っているストレッチになります。

 

関節可動域制限(ROM)

先ほど説明した関節可動域ですが、各関節によりおおよその動く標準範囲は決まっています。
またこの関節可動域に影響を与える要因としては大きく分けて4つ考えられています。

  • 筋・筋膜…41%
  • 関節包…47%
  • 腱…10%
  • 皮膚…2%

さて、なにか気づきませんか?

皆さんは体が硬いから柔らかくしようと思って、まず行うことはストレッチだと思います。
ではこのストレッチは、上記のどれに当てはまりますか?

そう、一番上の「筋・筋膜」です。
この影響率は41%です。

関節が適正に可動するために影響する原因は筋肉には41%しかないんです。それ以外にも手を加えてあげるとさらに良くなる気がしませんか?

 

では、先ほどの各要因に対しての代表的な方法を挙げてみますね。

  • 筋・筋膜…41% → ストレッチ、マッサージなど
  • 関節包…47% → チューブ、AKAなど
  • 腱…10% → PNFストレッチなど
  • 皮膚…2% → スキンストレッチ、皮剥ぎなど

などの方法が考えられます。

AKAやPNFは高い技術が要求されるので皆さんがすぐに行っていただけるようなものではないと思います。この辺りに関しては、しっかりと専門家のアドバイスを受けながら行っていただくのが賢明でしょう。

 

そして、一番手軽に簡単に行っていただけるのはやはり、筋肉にアプローチをするストレッチやマッサージだと思いますが、しっかりと正しい方法で行うことで十分な効果を発揮してくれます。逆にしっかりと筋肉にアプローチできれば、半分近くを占める41%に影響を与えることができるので大きく変化の出るかたも多いはずです。

 

 

ネットなどでも多くの情報を手に入れることができますが、自分に合ったアプローチの方法や可動範囲は人それぞれです。寝転がった状態では関節は動いているけど、立って動作をするとうまく動かせない…なんてこともよくあります。


タイトとルーズ

関節可動域が大きく動く、いわゆる体が柔らかい状態がベストかというとそうとも言い切れません。
柔らかすぎる筋肉は、弛緩され、力が入りにくいこともあります。この状態は、「関節がルーズ」や「ハイパーモビリティ(過可動)」などと呼ばれています。

 

関節を動かすことにおいてもっとも重要なことは、適正な範囲で自分でコントロールして動かせることだと思っています。適正な範囲まで到達しない人は「タイト」、適正な範囲内や範囲外での動きをコントロールできない人は「ルーズ」として捉えることもできます。

 

適度な関節可動域でコントロール(制御)しながら動作をできてこそ、柔軟性を高めるの価値があると思います。ただ柔らかい状態を目指すのではなく、しっかりと自分の不足を補えるような柔軟性トレーニングを目指していただければと思います。

 

 

 

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